外来植物除去除去活動(立山室堂平)
Posted on 2020年7月19日 • 1 min read • 60 words2020年7月19日に立山室堂平で外来植物除去指活動が行われました。
参加者 22名、イタドリ、セイヨウタンポポ、フキなど 14232本を除去しました。
心配されていた天候ですが、青空がのぞく大変心地よいものでした。
人はまばら。普段のこの時期なら長蛇の列となる切符売り場もまったく並んでいません。
それでも、9:20発のケーブルカーに乗ることになったのは、車両内の密集を避けるため乗車人数を制限しているからでしょう。
実際、十分な空席ができるくらいの人数しか乗っていません。
いつもの すし詰め 状態を思えば快適なのですが、コロナ過の影響なので複雑な心境になります。
高原バスは、すぐに乗れました。両側の座席に一人ずつ。なんとも贅沢な乗り方です。
ところで、室堂方面へ乗るときは、左側に座るといいとよく言われます。
それは、千洞杉、称名滝、大日岳・大日平、天狗の鼻・ソーメン滝(御赦免の滝)など見どころが多いからでしょう。
反対の右側座席は、左側ほど沢山の見どころはないかもしれません。
しかし、七曲り付近は左側同様に弥陀ヶ原の風景がよく見えまます。
雪の大谷の名残りや薬師岳などの山々がよく見えるのも右側です。
実は、富山市最高峰の水晶岳をアルペンルートから見ることができるといわれています。
聞いただけで私はまだ見たことがないのですが、やはり右側がよく見えるでしょう。
地図で確認したところ、七曲りを過ぎ25番石仏(立山道石仏マップ)の手前のカーブあたりがよく見えるようです。
天気がよければ薬師岳の左(東)稜線の末端あたりにポコッと見えるはずです。
いつか見たいと思いながら今回そのことをすっかり忘れていて左側に座ってました。
思い出したのもこの記事を書いている最中(^^;)
さて、皆さんはどちら側に座りますか?
ちなみに、右側・左側は美女平方面は逆になります。天候も考慮しつつ行きと帰りで変えてみるのもいいですね。
室堂ターミナル前の広場には、まだ雪が残っていました。 予想はしていたものの、ほんとに人が少なくて閑散としていました。
静けさを感じる室堂平もいいなぁ。
◆
さあ、ここが本日の目的地です。
私たちは、3班に分かれて、室堂ターミナル周辺、立山センター・立山自然保護センター周辺、みくりが池周辺へと向かいました。
最終的にはエンマ台、室堂平広場の方も除去しました。
とってもとっても、一息つくと除去したはずのイタドリが目に入ります。キリがない…
ちょっとした絶望感や焦りのような気持ちが湧きあがります。
ですが、これでいいのです。
除去したおかげで、今まで見えなかった在来種がよく見えるようになったのです。
同様に除去しきれなかった外来種が目につくのもいわば当然のことです。
人のできることには限りがあります。全部を除去できなくてもよいのです。
全体的に見れば明らかによくなってます。
根や茎が残っていると、来年そこから新芽がでます。
それでも、土壌攪乱の悪影響を考慮し、除去対象や状況によって上部だけを切り取る選択をしなくてはなりません。 来年、また同じところにやってきて除去をする。その繰り返しで外来植物を弱らせていくのです。 地道な活動ですが、破壊された自然を戻すことが容易ではないこと、自然を保全することの大切さを学ぶための良い教材のようにも感じます。
除去が終わり沢山の外来植物で満たされた大きなビニール袋をサンタさんのごとく背負いながら、集合場所の立山センター前に戻りました。
約3時間、22人での除去数は冒頭で述べた通りです。
45Lの袋が十数個程です(数え忘れた…)。 自分が除去した数はわずかでも、集めて見ると大変な量です。
程よい疲労とともに、やったなーと達成感のようなものを感じました。
がしかし、完璧に取り除けたわけではありません。 来年また来なくては! そう思い残して帰路につくのでした(笑
おわり